春になると市場に出回るニゲラ。
和名は黒種草。
学名の「Nigella」は、ラテン語の「Niger(黒)」が語源で、種が黒いことにちなんで付けられたそうです。
和名の「クロタネソウ」も、花の種の黒さが由来となっています。
本来ニゲラは5~7月ごろに花を咲かせる植物ですが、切り花の市場には年が明けると少しずつ出荷されています。
花は細かく裂けた様な柔らかい糸状の葉に覆われて、青、白、ピンク、紫色をした花びらに
見えるガクを包み込む様にふんわりと優しい雰囲気で咲いています。
真ん中にあるめしべの形が特徴的で、小型の時計草を彷彿とさせる花形です。
花びらのように見えるガクが散ると花のめしべの部分は丸くバルーン状に膨らんで、
ツノのような突起もユニークで形を楽しめる植物です。
膨らんだ後、ニゲラの実として切り花素材で出荷される場合もあります。
また実になったニゲラはそのままドライフラワーとして乾燥させても楽しめます。
クロタネソウ属にはおよそ16種が存在するそうで、花色は白や青、紫で、中には八重咲きの品種もあって様々
なものが出荷されています。
主役となる派手さはありませんが、ほかの花を引き立てる名わき役として春は大活躍の花です。
ニゲラを使ったアレンジメント。
季節のお花を使って、ご指定日にお届けいたします !!