花のアレンジメントを作るときよく使うものが吸水性スポンジです。
通称オアシスとよく呼びますが、これは世界で初めて吸水性スポンジ(フローラルフォーム)を花用に開発し
作成したのがアメリカにあるOasis社だったことによります。
よってオアシスとは商品名で、今ではたくさん他社でも吸水性スポンジを作っているのですが、
我々花屋はほぼ吸水性スポンジのことをオアシスと呼んでいます。
今はたくさんのメーカーがあり、花屋によって使用している吸水性スポンジは異なりますが、
私はいろいろと試してみた結果やはりOasis社のものが一番花保ちが良いと思います。
今では100円ショップでも吸水性スポンジは売られていたりするようですが、
このスポンジの良し悪しで花保ちはものすごく変わります。
もし、花を長くきれいな状態で鑑賞したいということであれば少々高くてもOasis社
のものをおススメします。 (花保ちが良く長く鑑賞できるので最終的には高いと思いませんが、
これも石油製品になりますので、昨年来価格が上昇していて、さらに値上がりする可能性もあります。)
吸水性スポンジは、吸水性が非常に高い多孔質のスポンジですので、花に必要な水分をたくさん含み
スポンジに花を挿すことで茎の切り口から水分を補給することが出来るようになっています。
よって意識していただきたいのは
茎の切り口が必ずスポンジに接していること
(いったん挿しておきながら花の高さを引き上げると切り口とスポンジの間が密着していないこともある)、
3センチ程度はスポンジに差し込んでいること
(1センチ程度だと挿し方が浅すぎて切り口から十分水が吸えない)、
一度穴が開くと元には戻らないので挿し直しを出来るだけ少なくすること
(挿し直ししすぎてフォームが崩れ花が挿せなくなる)、
などが注意点として挙げられます。
吸水性スポンジを使ってアレンジする場合は安易に花を挿さずに慎重に
挿し直ししないで済むよう頭の中でアレンジのデザインをしっかり作ってから
花を挿しこんで下さい。
上手にフローラルフォームを使って思うような作品を作りましょう。