市場にたくさんのバラが出荷されるようになりました。
バラの季節ですね。
近隣のお宅ではついこの前までモッコウバラがきれいに咲いていました。
黄色い小さな花をたわわにつけたツルばら。
同じく銀モッコウとも呼ばれている白い花をつけるモッコウバラも同時期にたくさん
花をつけていました。
そしてモッコウバラが終わるとスタンダードなばらが芽吹く季節。
近くのお家の庭にも毎年赤いツルばらがたくさん花をつけて、
通りがかる私たちの目を楽しませてくれます。
そして、もちろん花の市場にもたくさんの切り花用ばらが出荷されてきます。
種類の多さはやはり5月ごろが一番ではと思います。
切り花用のばらは、プロの生産者向けの花です。
一般には基本的に出回らずハウス栽培で加温すれば、1年中花を咲かせる
四季咲き性のばらです。
毎年新品種がお目見えする中、ひっそりともう出荷されなくなったばらも。
そういえば最近見かけなくなったなあと思う品種もあります。
花ももちろん流行があります。
最近の流行りは丸い形のばらが多くなったことかなあと思います。
以前はばらといえば、先が尖った花弁の花が多かったですが、
近年は優しい雰囲気のバラが増えたような気がします。
これは、2000年代にイングリッシュローズの人気が沸騰したことによるもの。
イングリッシュローズとは、イギリス人育種家デビッド・オースチン氏が手がけたブランドバラ。
四季咲き性が強く、大輪で芳香の花を咲かせながら、花形はまるでオールドローズのような
カップ咲きやロゼット咲き。
日本のバラ生産者や育種家もカップ咲き、ロゼット咲きのバラを作り出すようになり
現在、多種多様な花形のバラが増えました。
私たちは日々切り花のばらと接する機会が多いので、切り花のことしか
わかりませんが、春のばらは花も大輪で、発色もよく、本当に美しいです。
一年を通して流通しているばらですが、
ぜひ春のばらを飾って楽しんでいただければなあと思います。
(*画像ではいろいろなスタンダードバラ、スプレー咲きバラをご紹介しています)