今日ご紹介する花はおなじみのトルコききょう。
学名…Eustoma
別名…リシアンサス
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英名では学名の「ユーストマ」日本では和名の「トルコききょう」と呼ばれています。「リシアンサス」とも呼ばれますが、こちらは19世紀頃イギリスへ持ち込まれた
時に当時の学名で名付けられたようです。
呼び名が3つあり、花店によっても表記が異なりますがすべて同じ花の
ことを指しています。
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トルコききょうは、原産地はアメリカ西南部、テキサスからメキシコにかけての地域。
19世紀頃にイギリスへ持ち込まれ、園芸家たちによって改良が進められました。
当時のトルコききょうは一重咲きの紫の花で草花という感が強い花だったようです。
日本に入ってきたのは昭和10年代。
本格的に品種改良が進んだのは戦後の日本で、今では多くの品種が
日本で生産されています。
品種改良は日本がリードしていて、現在も品種改良の中心は日本。
世界中で生産されるトルコキキョウの種のシェアは大部分が
日本の種苗会社のものです。
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日本で最初にトルコききょうの生産が始まったのは長野県だと言われています。
今でも国内屈指のトルコききょう農家が集積しているそうですが、
今では生産地は全国に広がっています。
今でこそ花屋で一年中見かけることできますが、
トルコききょうの主な開花期間は7月から9月。
そう、夏の花なんです。
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以前は寒さに弱く冬の出荷はありませんでしたが、
栽培技術の向上と品種改良が進んだことにより
耐寒性も持つようになって一年中出荷されるようになりました。
むかしはトルコききょうといえば紫色か白のの一重咲きしか
ありませんでしたが、今では
一重咲きのほか、半八重咲き、八重咲き(フリンジ咲き)などがあります。
特にフリンジ咲きのトルコききょうが今では定番となりました。
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咲き方も美しく、上品で清楚、高級感もある花となっています。
夏の暑さにも強く花保ちも良い花です。
ぜひ旬の今こそトルコききょうを楽しんでいただければと思います。