6.11 ローズウォーターの秘密

ローズウォーター（Rose Water）

皆さんも一度はその名前を聞いたことがあると思いますが、
詳しいことは良くわからない方も多いのではないでしょうか。

私も名前は知っていても成分や効能はじめそもそも
どういうものがローズウォーターと呼ばれているのかわかりませんでした。

イタリアに旅行に行った姉にもらったおみやげのローズウォーター。
バラの香りが濃厚なこのローズウォーターをきっかけにいろいろと調べてみました。

たくさんあるローズウォーター。
やろうと思えば自分でも作ることができるとか。

私たちにとって身近なばらを使った自然の贈り物
ローズウォーターの深掘りです。

ローズウォーターは「バラ水」「バラエキス」「アロマウォーター」
「ハーブウォーター」と呼ばれることもあるそうで、
バラを蒸留して得られる液体を言います。

蒸留の代表的な方法は「水蒸気蒸留」です。
水蒸気蒸留法は1000年ほど前に、イヴンシーナという医者が考案した、
水蒸気蒸留器という道具を用いて、成分を抽出します。
当時の使い道は医療効果としてローズウォーターは使われていました。

ローズウォーターは、飲んだり、化粧水にするなど、
さまざまな使いかたがあります。
無農薬で食用にそだてた薔薇からつくったローズウォーターは
肌につけてケアにつかうだけでなく、
飲むこともできます。

バラの薬効成分を含んだローズウォーターは美肌効果、安眠効果、
不安感の抑制効果などさまざまな薬効があるといわれています。

またローズウォーターと一口にいっても原料の違いや蒸留方法によって、
品質は千差万別だそうです。

私がイタリアのお土産としてもらったのはサンタマリアノッヴェラ
オーガニックローズウォーター。

フィレンチェに本店があるサンタマリアノッヴェラは、
もともと世界最古の薬局でした。
1221年にフィレンチェに移住してきたドミニコ会の修道士たちが修道院を設立、
菜園をつくり植物を育て始めました。
その庭から、何世紀にもわたり培われてきた薬局方や
自然製剤の経験が発展したのです。
修道士たちは自ら薬草を栽培し、鎮痛剤などを調合して販売していました。
実に800年の歴史あるメーカーだけあって、非常に格調高い香りが
特徴のオーガニックローズウォーターです。

バラの香りが濃密で、ローズウォーターが入ったガラスボトル
のラベルが何とも歴史を感じさせてくれるブランドです。

このほかにも日本国内で無農薬で育てたバラ農園のローズウォーター、
ブルガリアのダマスクローズをたっぷり使ったもの、
などたくさんの種類があるようです。

ローズウォーターは水蒸気蒸留器があれば家庭でもできるそうです。
そして水蒸気蒸留器は販売もしています。

たくさんバラが咲くお家だったら自家製ローズウォーターもステキです。