「バラですか?」

と聞かれることがあるほど華やかな花、トルコききょう。
30年ほど前は一重で白色に紫の縁取りがある花=トルコききょう
というイメージでしたが、この30年の間に品種改良技術が
発展してトルコききょうは華やかで花保ちの良い花に変わりました。

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今もまだまだ進化中ですが、この花の進化が一番進んで
いるのが日本。
生産者さん、育種家さん、種苗会社さんなどの努力により
美しい八重咲きが生まれたり、色合いも毎年新しい色が出来たり、
そして何より夏の暑さに強くこれからの季節、おすすめの花です。

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今では周年出荷されていますが、本来のトルコききょうの旬は夏。
この美しい花のことを知っていただきたくて、少し調べてみました。

トルコききょうはリンドウ科ユーストマ属(旧学名リシアンサス属)です。
海外では学名の 「Eustoma(ユーストマ)」と呼ばれています。

英名では学名の「ユーストマ」の表記ですが、
日本では和名の「トルコキキョウ」または「トルコギキョウ」と呼ばれています。
「リシアンサス」とも呼ばれるようですが、
こちらは19世紀頃イギリスへ持ち込まれた時に
当時の学名で名付けられたそうです。

呼び名が3つあり花屋さんによって表記の仕方が異なりますが、
すべて同じ花のことを指しています。

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先ほども記述したとおり、品種改良は世界でも日本が進んでおり、
特に長野県はトルコギキョウの出荷量全国1位です。
中でも、昭和20年代から栽培に取組んでいる力石地区のトルコギキョウは、
最高の品質のトルコギキョウを生産し、市場から高い評価を受けています。

そんなトルコキキョウの大人気シリーズ「NFシリーズ」を作り出したのが、
長野県千曲市力石地区でトルコキキョウ栽培を行う、中曽根健さんです。
千曲市の育種家、生産者、中曽根健さんが開発した
「コサージュ」シリーズは国内外から大変高い評価を受けています。

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フリンジ咲きで有名なのが、「NFシリーズ」ですが、
このNFの由来は「N」が中曽根さんのN,
「F」はフリンジ咲きのFからとっているそうです。

花の名前に自分の名前がついているってすごい!ですね。

トルコキキョウの咲き方は、3種類あります。
*一重咲き
*八重咲き
*フリンジ咲き

特にこのフリンジ咲きは花びらのフリルがタップリとあり、
優雅で美しく何とも言えない
豪華さと上品さのある咲き方です。

いまでは周年出荷となっていますが、一番出荷の多いのは7~9月ごろ。
この暑い季節にこの花があることは花屋にとっても
ありがたいことで、アレンジやブーケの幅が広がります。

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花保ちが良く、水揚げもよく、花が美しく、
色合いも豊富と良いことづくめです。

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夏はトルコききょうの旬の季節。
ぜひこの花を飾って楽しんでいただければと思います。

 

 

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