今日も春の花がたくさん入荷しています。
少しご紹介していきます。
*リューココリーネ
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リューココリーネは、原種としては比較的発見が新しく、
ユリ科、ネギ科、キジカクシ科などを経て、現在はヒガンバナ科の球根植物です。
南米チリ原産です。
アンデスを代表する球根植物の一つで、英名を”Glory of the sun”と言うそうです。
花は星型で、中心に3本のおしべをつけますが、どれも花粉を出さない点も特徴的です。
紫系の色合いの花が多いですが、白い花もあり、
花びらにストライプ状の模様があるものなどもあります。
また爽やかな花色と香りが人気で、香りは桜餅やバニラを感じさせる甘い香りが特徴です。
香りの強さは、その花の小ささから微香ですが、拡散性が高く、
風などに乗って遠くまで広がりやすいそうです。
切り花のリューココリーネは、1980年代にオランダから日本に輸入され、
日本での切花、育種は千葉県の三宅花卉園から始まりました。
可憐で弱そうに見えますが、球根花なので花保ちはよくしばらく楽しめます。
*スイトピー
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スイトピーの原産地はイタリア・シチリア島で、発見されたのは17世紀中ごろだそうです。
18世紀後半からはイギリスなどで園芸用に品種改良が進みました。
日本には明治時代末期に神奈川県横須賀市で栽培をスタートしました。
スイトピーは光と温度が必要な花なので、産地は太平洋岸に点在しています。
主な産地は宮崎、岡山、神奈川県など。
1月の流通量は菊、バラに次いで多いのがスイトピーです。
近年では単色のスイトピーのみならず白とピンク、紫と薄紫が混じったような
バイカラーのスイトピー、色のついた水を吸わせて色付けしたスイトピーなど
花色も多彩となっています。
*えんどう豆の花
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かわいらしいエンドウ豆の花は観賞用として切り花の市場にも出荷されています。
主な産地は伊豆。
つる性で成長が早く、ぐんぐん茎が伸びてきます。
その分、水分も多いので、茎はとても水分量が豊富で折れやすいので、取り扱いに注意です。
つる性の植物はアレンジやブーケに入れるとそれだけで、雰囲気がナチュラルになります。
*ラナンキュラス
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春を告げる花のひとつ、ラナンキュラス。キンポウゲ科キンポウゲ属の花です。
ラナンキュラスは、光に反応して開き、夜は閉じる性質があります。
また、温度にも敏感で、飾る場所は寒いところの方が長持ちします。
春の花は、空洞で柔らかい茎のものが多いので、深水に浸かっていると茎が腐って
しまい折れてしまうことがありますので、水は少なめにして飾ります。
切り花としてのラナンキュラスの入荷時期は12月~3月が最盛期です。
近年特にラナンキュラスは品種改良が進み、いくつもの種類が出回るようになりました。
ポンポン咲き、ラックスなど種類が豊富で花も長い期間観賞できます。
1月から3月は春の花がたっぷり。
特に1月は気温が低いので、お花が長く楽しめます。
種類も色合いも豊富で柔らかい花びらとパステルカラーの花が多いのも特徴の一つです。
寒い日にもお部屋の中で一足早い「春」を楽しんでいただければと思います。