今日ご紹介する季節の花はタラスピ。
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タラスピと言ってピンと来る方は少ないと思います。
和名はナズナ。
そう皆さんご存じのナズナ、子供のころにはきっと「ぺんぺん草」
と言っていた方が多いのではないでしょうか。
タラスピはアブラナ科の植物で、通年出荷されますが、
最盛期は4月です。
初めて見た時は
「ナズナも切り花として流通するようになったのか・・・」
と驚いたものです。
何しろ子供のころはどこにでも生えている雑草でしたから。
とは言え厳密に言うとタラスピはぺんぺん草ではないそうです。
タラスピはグンバイナズナ。
ぺんぺん草は種の部分が三角ですが、
グンバイナズナの種は相撲の軍配に似ているところから
その名前で呼ばれているのかもしれません。
種は少しハート型に近いです。
通常切り花として流通しているものはグンバイナズナ、マメグンバイナズナなどです。
タラスピは最近は国産で生産されているものが多いですが、
市場に最初に出回ったのは
イスラエルからの輸入のものでした。
グンバイナズナはヨーロッパ原産の帰化植物。
切り花にしたのはイスラエルの種苗会社だそうで、
それが日本に輸入されたのは2014年ごろのようです。
水揚げもよく、タラスピを少しブーケやアレンジに加えることで
ナチュラル感が増すことから今ではどの花屋さんでも人気です。
ブーケはアレンジに動きが出て、躍動感、立体感を出すためにもおススメの花材です。
花屋さんで見かけたらぜひ飾ってみて下さいね。