今日は4月におすすめの旬の花、第二弾です。
第一弾として
をご紹介しました。
今日の第二弾ではばいも百合・山吹・マーガレット・タラスピ・カンパニュラ・
バラ・スプレーバラをご紹介しようと思います。
*貝母百合(ばいも百合)
ユリ科・フリチラリア属(バイモ属)
バイモ属の総称で北半球の温帯に80種類ほどが分布。
日本原産の黒ゆり、コバイモや中国原産の貝母百合も同じフリチラリア属の植物です。
「貝母(バイモ)」の名前の由来は、球根(鱗茎)の形が貝を
2つ合わせたような形をしていることからと言われ
和名では「アミガサユリ」と呼ばれます。
古くから茶花、生け花の素材として親しまれています。
淡いグリーンの花色で、花弁の内側には暗褐色の網目模様があります。
うつむいて咲く姿が可憐でクリスマスローズ同様、ファンが多い花です。
中国では乾燥させた鱗茎が、咳止めや止血、催乳などに効果がある
として薬用植物として利用されているそうです。
園芸店では、秋植え球根として秋に少数が入荷するのと、
春ごろに山野草としてポット苗が入荷することがあります。
特徴として葉の先端がつるのようになっており、他の物に巻き付いてきます。
その点はグロリオサリリーとよく似ているなと思います。
和花らしい素朴な花の魅力があります。
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*山吹
バラ科ヤマブキ属
原産地:日本、中国
高さ1~2メートルほどになる落葉低木。
しなやかな枝に濃い黄色の5弁花をつけます。
八重の花を咲かせる山吹や白い花を咲かせる白山吹もあります。
古くから歌に詠まれたりと愛されてきた春の季語植物でもあります。
淡い黄緑色の葉色も美しく繊細で春の息吹を感じさせてくれる日本ならではの植物です。
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*マーガレット
キク科モウシュンギク属
鉢としては年明けからたくさんの品種が出回っていますが、
切り花としては4月ごろが一番出荷が多いです。
切り花として出回っているのは国産のみで、
主な産地は香川、静岡、長崎などです。
切り花としてはほとんどが白色ですが、八重咲き、ピンクやイエローの
花色のものも一部出荷されます。
水揚げが難しいですが、花屋では上手に水揚げされているものがほとんどなので、
花店で購入すればきちんと最後のつぼみまで花を咲かせてくれます。
可憐な花姿が愛される理由です。
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*タラスピ(ナズナ)
アブラナ科
ナズナは春の七草のひとつです。
春に小さな白い花を咲かせるアブラナ科の越年草です。
越年草とはグリーンの葉を地上に出した状態で越冬する植物のことを言います。
ナズナもタンポポやレンゲと同じく、寒い冬の間もグリーンの葉を出して過ごします。
葉の中心から細い茎を伸ばし、その先に小さな花を咲かせます。
ナズナの茎の途中にある小さな三角形の葉のように見えるものは葉ではなくナズナの種です。
切り花として流通しているものはグンバイナズナ、
マメグンバイナズナなどでタラスピという名前でも流通しています。
ナズナ(タラスピ)は、ヨーロッパ原産の一年草です。
帰化植物として日本の山野にも自生しています。
今では切り花は国内でもたくさん生産していますが、最初はイスラエルからの輸入でした。
今でもイスラエルからの輸入タラスピはありますが、国産のもののほうが多くなってきています。
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*カンパニュラ
キキョウ科カンパニュラ属
北半球に300種が分布すると言われ、日本に自生するホタルブクロや
イワギキョウもこの花の仲間です。
カンパニュラの名前はラテン語で「小さい釣鐘」を意味します。
原産地はヨーロッパで1800年頃から栽培されていました。
切花としての出回り時期は、5~6月が中心で、色は薄紫・濃い紫・ピンク・白などがあります。
草花っぽく弱そうにみえて、意外と長持ちするカンパニュラのお花。
ただし風に弱いので、冷房の風などが当たらない場所に飾って下さい。
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*バラ・スプレーバラ
バラ科バラ属
世界に200種以上が分布すると言われていますが、
出回っているのはそれらをもとに改良した園芸品種。
咲き方、香りなどによって分類されることもあり、まさしく花の女王。
切り花のバラの旬は主に春と秋。
春のバラは冬の休眠期に蓄えた養分を使って大きく咲き、色も鮮やかです。
一方秋バラは春に比べてやや小さめの花を咲かせますが、香りが強くなることもあります。
それぞれの時期にそれぞれの特徴があります。
また同じ品種でも季節はもとより産地によっても大きく色が変化するものもあります。
またバラとスプレーバラは植物的には同じで人間がどう仕立てたかの違いになります。
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ひとつの茎にできる枝分かれのつぼみを摘み取ってひとつにして
大きく咲かせることをスタンダード咲きと呼びます。
かたや摘心をして枝分かれを多くして咲かせることをスプレー咲きといいます。
ぜひ覚えて下さいね。
いかがでしたでしょうか、4月に旬のお花、第二弾。
これらの花のほかにもたくさん旬の花はあります。
ぜひ季節季節の花を楽しんでください。