9月に入りましたが、まだまだ残暑が厳しいですね。
この時期は「せっかく飾ったお花が早く萎れてしまう」というお声をいただきます。
今日は、すぐに試せる基本の工夫と、ちょっとマニアックなお世話のコツをご紹介します。
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1.花瓶は清潔に
花瓶の中は雑菌が増えやすい環境。
洗剤で中までしっかり洗うのは基本ですが、
熱湯をさっと回しかけて殺菌しておくと、さらに安心です。
2.茎の切り方ひと工夫
斜めにカットするのは定番ですが、バラや枝ものなど水をよく吸う
花材は「十字に切れ込みを入れる」とより水揚げがスムーズに。
また水切りといって水中で茎を切り戻します。
そうすることによって茎の導管に空気が入らず水がよく揚がります。
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3.水は少なめ、でもこまめに
花瓶の水はたっぷり入れるよりも少なめに。
そのかわり毎日替えることが大事です。
もし余裕があれば、切り花栄養剤をほんの少し足すと、
糖分で花が元気になり、抗菌成分で水も濁りにくくなります。
また葉っぱに霧吹きをしたり、「フィニッシイングタッチ」「フレッシュミスト」
という名前で販売されている商品があります。
これは切花の花弁・葉にスプレーすることで、蒸散作用を整え、
植物本来の潤いを保ち、鮮度を維持しますので、こういった薬剤を使うのもおすすめ。
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4.花材によって「湯揚げ」「焼き揚げ」も
プロがよく使う方法ですが、バラやひまわりなど水揚げしにくい花は、
茎の先を熱湯に数秒つけてから冷水に入れる「湯揚げ」、
枝ものなどは先端をバーナーで軽く焼いてから水につける「焼き揚げ」が効果的です。
ご家庭でもお湯を使った「湯揚げ」なら簡単に試せますよ。
5.置き場所の工夫
直射日光やエアコンの風が当たらない場所が理想。
もし可能なら夜だけ玄関など涼しい場所に移動させると、
お花の疲れが軽減されて長持ちします。
毎日のお世話にちょっとした工夫を加えるだけで、
お花の持ちはぐんと変わります。
基本の方法はもちろん、今日ご紹介した
「ちょっとマニアックなケア」もぜひ試してみてくださいね。
お花のある暮らしが、残暑の毎日を少しでも心地よくしてくれますように。