花屋を始めて30年。
たくさんのお客さまが、大切な人のために花を選ぶ姿を見てきました。
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お誕生日、記念日、お見舞い、お悔やみ、感謝の気持ち――
その一つひとつに必ず物語があり、
人生の1ページがあり、人と人の温かいつながりがあります。
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でも最近、ふと思うことがあります。
「自分のために花を飾ることって、意外と少なかったな」と。
自分が若い頃は、家族のこと、子どものこと、仕事のことで、
毎日があっという間に過ぎていきました。
それは皆さんも同じで、気づけば、いつも誰かのために動いていたのではないでしょうか。
でも今は、自分の時間が少しずつ持てる年代になり、
最近では自分のパソコンデスクの脇に花を飾ることを習慣にしました。
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「今日はどんな子を連れて帰ろうかな。」
と考えることが、ちょっとした楽しみになっています。
誰のためでもなく、自分のために選んだ一輪の花。
1輪だけでも自分のそばで咲いてくれる花の存在で一日が少しやさしく感じられる。
今日も朝デスクワークをしながらそんなことを感じました。
あなたは、最近どんな花を飾りましたか?
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自分のための花が毎日幸せを運んでくれる気がします。
そんな気持ちを一人でも多くの方と共有できると嬉しいなと思います・・・