年末に向けて、無理しない片付け
― 花屋の私が続けている小さなマイルール ―

11月も半ばを過ぎると、なんとなく師走の足音が聞こえてきます。
お客様とのお話の中でも
「そろそろ大掃除を考えないとねえ」
という声をよく耳にします。

でも私は、「大掃除をしよう」と思わないことが大事だと思っています。

花屋の仕事は年末が特に忙しくなるので、無理をして一気に片付けると
最後に疲れて風邪をひいてしまったなんてことになったらたいへんです。

今日は、そんな花屋の私が続けている
「無理しない片付けのマイルール」をご紹介します。
よかったら皆さんの年末準備のヒントになれば嬉しいです。

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① 「今日はここだけ」と決める

お店の片付けもそうですが、
一か所だけに集中すると意外と気持ちよく進むものです。

・引き出しひとつ
・キッチンの一段
・洗面台まわり
このくらいだと30分以内で終わるので、負担を感じません。

花屋でも、使う道具をひとまとめに置く場所だけ整えたり、
花バサミを磨いたり、そんな「小さな整え」を日々積み重ねています。

② 迷ったものは「保留箱」へ

お客様にもよくお伝えするのですが、
捨てる・残すを即決しないことも大事です。

花屋では、使うか迷う資材をひとつのカゴにまとめておきます。
月末に見返して「やっぱり使わなかったな」と思えば手放す。
これくらいの距離感が心に優しい気がします。

ご自宅でも「保留箱」をひとつ決めておくと、
判断のストレスがぐっと軽くなりますよ。

③ 「好きな香り」を片付けのご褒美に

私が年末に向けて欠かさないのは、
香りを取り入れて気持ちを整えること。

シーズンになると針葉樹の香りが店内に満ちて、
それだけで気持ちがスッと軽くなります。
ひむろ杉やブルーアイスのような自然の香りは、
片付けの合間にも深呼吸の時間をくれます。

片付けは作業ですが、香りをひとつ添えるだけで
心地よい時間に変わるのだと感じています。

④ 完璧を目指さない

花屋の店内は日々いろんなものが動きます。
「整った状態」がそのまま続くことはありません。

その代わり、
また整えればいい
という気持ちで向き合っています。

おうちも同じで、
多少散らかっても、また整えればいい。
このゆるさが、大人の暮らしにはちょうどいいのかもしれません。

* 無理をしないと、年末が少し軽くなる

年末は何かと予定が増え、気持ちも落ち着かなくなりがちです。
そんな中で、“片付けまで完璧に”と思わないこと。
それだけで、ずいぶん気が楽になります。

小さく整え、小さく休む。
この繰り返しで、心も暮らしも軽くなっていきます。

もし片付けのコツや、花屋の小さな習慣が
皆さんの気持ちを楽にできたら嬉しいです。
どうか今年も、無理のないペースでお過ごしくださいね。

 

 

 

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