春は一年の中でも特に花の種類が豊富で、
ブーケをお求めになる方も多い季節です。
やわらかな色合いの花々が重なり合うこの時期ならではの美しさを、
できるだけ長く楽しんでいただけたらと思います。
そして卒業、退職、お祝いなどでお花をいただく機会も多いのではないでしょうか。
今日は、お花をより良い状態で保つための基本的なお手入れについてご紹介いたします。

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まず重要なのが、花の茎の「切り戻し」です。
時間の経過とともに切り口は少しずつ傷み、水の吸い上げが弱くなっていきます。
1〜2日に一度、数ミリでも新しく切り戻していただくことで吸水が促され、
お花の状態が安定します。
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次に、花瓶の水は常に清潔に保つことが大切です。
水の中で雑菌が繁殖すると、茎の内部に影響し、花が水を吸い上げる導管が痛みます。
導管が痛むと水を吸い上げることが出来なくなるので、花の鮮度に関わってきます。
水替えの際には花瓶も軽く洗っていただくことをおすすめしております。
さらに、延命剤のご使用も効果的です。
お花に必要な栄養を補うだけでなく、
水中の環境を整える役割もあり、日持ちに差が出てまいります。
また、仕上げに使用するスプレー(フィニッシングタッチ等)は、
花や葉からの過度な蒸散を抑え、乾燥から守る働きがあります。
空気がやや乾き始めるこの季節には、特に有効なケアのひとつです。
* 延命剤
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*切り花の蒸散を防ぐフィニッシングタッチ
そして、飾る場所にも少し気を配っていただければと思います。
直射日光や暖房の風を避け、
なるべく涼しい環境に置くことで、花の消耗を抑えることができます。
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こうした日々の小さなお手入れの積み重ねが、
ブーケの美しさをより長く保つことにつながります。
お花と向き合う穏やかなひとときも、また楽しみのひとつかもしれません。
ちなみに当店では、水揚げの工程を丁寧に行い、
それぞれの花に適した状態でブーケに仕立てております。
春の花々が、皆さまの日々の暮らしの中で心地よく
寄り添ってくれますよう少しのお手入れをしてみてくださいね。
