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クリスマスを前にレッスンで馬蹄型リースをお作りいただいています。
これはヨーロッパでは馬蹄に幸福のシンボルとして飾る習慣があることからです。
古い時代、馬は輸送や物資を運ぶ大切な生活のパートナーでした。
そのため、馬の足を守る馬蹄は魔よけや幸せを集めてくれると古くから言われていたそうです。
国や地域が違えば、縁起物もいろいろ。
そこで少し世界の縁起物を調べてみました。
ヨーロッパ
やはり有名なのはヨーロッパに古くからある「四つ葉のクローバー」。
夏至の夜に四つ葉を摘むと、薬草や魔除けの力があると信じられているそうです。
三葉のクローバーはキリスト教の三位一体を、
四つ葉のクローバーはその形から十字架を表します。
そのほかヨーロッパでは、”テントウムシが身体にとまると幸せがやって来る”と言い伝えられ、
てんとう虫のモチーフは、身に着けた人に成功と財をもたらし、
病気の人は病が取り除かれると言われています。
ペンダントトップやブローチ、アクセサリーや雑貨として人気があり、四葉のクローバー、
馬蹄型と共によくみかけます。
エジプト
エジプトでは、古代エジプトで太陽神の化身として崇拝された
神聖な昆虫のスカラベ(フンコロガシ)が健康祈願と子孫繁栄の縁起物となっています。
中国
中国ではコウモリをビエンフーと発音し、
幸福(シンフー)と韻が同じことから幸福を招く縁起物とされてきました。
百年以上生きたネズミがコウモリになるという伝説もあり、長寿のシンボルともされています。
日本と世界との違い
日本ではおめでたいときなどに登場する「鶴亀」が、
国によっては不吉なものになることもあるようです。
鶴は、北欧方面では「死を運ぶ鳥」であり、
「ケルト神話」では殺戮を好む神、「不吉な鳥」の象徴となっています。
また、亀は中国では「悪魔の使い」とされており、亀の描かれたものは嫌われます。
そのほかにも中国では、日本ではめでたいとされる「松」も
棺桶を作る際に使用されるために不吉な植物となっているようです。
地域が違えばとらえ方もさまざまで、興味深くいろいろな
歴史もあることがわかります。
おもしろいですね!