今日ご紹介する季節の花はゆきやなぎ。
.
1月、年が明けるころになると市場に出荷される雪柳。
白い小さく可憐な5弁の花が枝いっぱいについて咲いた姿は
華やかです。
一つ一つの花は小さな桜の花のようです。
.
そろそろここ関東地方ではあちこちの路地で咲いている姿が
見受けられるようになりました。
今日はそんな雪柳についてご紹介いたします。
学名:Spiraea thunbergii
和名:ユキヤナギ(雪柳)
科名 / 属名:バラ科 / シモツケ属
原産地は日本で、名前の由来は葉がヤナギに似て、
白い多数の花が、雪をかぶったように見えることからつけられました。
桜と同じようにまず花を咲かせ、花が終わると葉が出てきます。
非常に水揚げもよく、一枝一枝の細い枝で
吸水性スポンジに挿してもしっかり水が揚がり、花が咲きます。
最近では「フジノ・ピンク」など花弁の外側がピンクの
品種が出荷されることもあり、白一色だったユキヤナギにも色幅がふえました。
市場には1月ごろから4月ごろまで出荷されます。
.
そして花が終わって、新緑が美しい時期になると
また新緑の枝物としてお目見え。
秋は紅葉した枝物として出荷されます。
一年のうち半年以上その姿を変えて出荷される枝物は
雪柳ぐらいしか思い浮かびません。
そのぐらいとても扱いやすく、花を引き立たせてくれる
とても素敵な副素材です。
枝が細く、柔らかな曲線はまさに自然が作ってくれた芸術的ウエーブ。
この枝が少し入るだけでちょっとした色気が花に加わります。
白い可憐な花もあと少し。
初夏にまた新緑として会えそうです・・・