今日ご紹介する一花は「ゆきやなぎ」。
皆さんご存じの白い可憐な花が枝に咲く雪柳です。
雪柳は年が明けるか否かのころから市場に出荷されます。
「柳」の名前がついていますが、バラ科の植物。
桜と同じでまず花が咲く植物です。
可憐な小さい花を楽しむのは3月ごろまででしょうか。
春の小花との相性も良く枝ぶりも楽しめボリューム感も出すことが出来る植物です。
そして雪柳は花の時期を終えると今度は葉を楽しむ植物として6月ごろから出荷されます。
切り花用に生産されているので、枝ぶりが細く繊細で花束に使うのにもピッタリです。
そして秋。
秋には紅葉するので、秋らしさを演出する花材としてまたまた出荷されます。
紅葉すると後は葉が散ってしまうだけなので、近年ではグリーンの葉に軽く
赤っぽいスプレーをして紅葉ものとして出荷されているものも多数あります。
この染具合(スプレー具合)が何とも絶妙で本当の紅葉そのものにしか見えません。
一年のうち出荷されていない時期の方が短いぐらいの雪柳。
花屋にとって親孝行な花材でそのさまざまの表情を見せてくれる大切な脇役。
今の時期は新緑花材として店舗にも入荷しています。
皆さまも季節季節で雪柳の表情を楽しんでくださいね。