花き業界の資料を見ていたら今日は「ハーブの日」と書かれていました。
どうして8月2日がハーブの日なのかなあと調べてみると、
ハウス食品が2017年に「ハーブの日」と設定したようです。
ハーブを身近にかんじてもらい、夏の食卓に一味ハーブを足して
みてはという提案のようです。

ハーブは初夏にたくさんの苗が出荷され、夏はちょうど生育最盛期。
家庭で使うことが出来るキッチンハーブもここ20年ほどの間に
非常に増えました。

私が店を始めた頃28年前にはハーブ苗の流通は鉢物市場にはほぼなくて、
ハーブ生産ばかりしているところから直接送ってもらっていました。
あの頃はハーブを花屋で売っているところはあまりなく、珍しがられて
よく売れました(笑)。

今では花屋でハーブ苗を販売していることは普通となり、
ハーブの種類も増えました。

そして、20年前ほどに市場に流通するようになったのは
切り花のハーブ。
ゼラニュームを始め、ミント、バジルなどたくさんのハーブが
今度は切り花として流通するようになりました。

こうやって振り返ると時代と共に流通する花も
変わってきていることが分かります。

バブル以降は自然回帰路線が鮮明となり、ナチュラルで
自然の中にあるような花がブームです。
その中でハーブはナチュラル感を演出してくれる
名わき役です。
そして私が何より好きなのはその香り。
ゼラニューム、ミント、バジルなど良い香りが心を癒してくれます。

最近の花は香りがするものが減ってきています。
花の中の香り成分は花の体力を消費するようで、
花保ちを考えると品種改良時に香りはあまり重視されないのかなあと
思っています。(個人的意見ですけど)
ですが、香りは目に見えないたくさんの思い出を連れてきてくれる
なあと思っています。

花に限らず香りをかいだ時に思い出す場面や情景というのは
誰にもあるはず。
そういう意味で花の香りを感じた時に素敵な思い出がよみがえる
ということがあればこれは人生の宝物のように思います。

食べるのもめでるのも香りを感じるのも良いハーブ。
今日は身近にハーブを感じる日となればいいなと思います。

 

 

 

 

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