毎日仕事をしていて、まとまったお休みをとれるのは夏とお正月。
夏は仕事も閑散期なので、夏に長めに休みを取って旅行に
行くことにしたのは2015年。
子供も大きくなり、自分の時間の使い方を考えるように
なったことが大きかったなと思います。
時間がない、お金がない、不安だから、、、、
などなど行かない理由もたくさんありましたが、
行きたい理由もたくさんあります。
まだ行ったことのない国を見てみたい、
歴史のある素晴らしい建築物、絵画、気候も
風土も文化も違う国に行ってみたい。
行くことも行かないこともそれなりの理由はあっても
行ける時はそんなにないことに大きく気が付いたのは
ちょっとした病気をしてからです。
いつまでも健康で行きたい時に行ける、したいことが出来る、、、
そんな保証はどこにもないと気が付いたからでした。
やりたいことをやれるうち、ちょっと無理しても
やろうと思いたち、夏に少しばかり長い旅行に行くようにしてきました。
コロナでここ3年は海外には行けませんでしたが、今年フランスに
2週間旅行してやっぱり異国に身を置く経験は改めてさまざまな気付きを
もたらしてくれました。
長い歴史のある国でその国の人々がどんな風に生きてきたのか
を垣間見れたりします。
今回フランスとドイツの国境に位置するストラスブールを訪ねたのですが、
この街は両国との境目ということでフランス領だったりドイツ領だったり
と複雑な歴史のある街。
明日からフランス語はいっさいしゃべってはいけないなんて
自分の身に起こったらと思うとどれほど大変で、一人一人の力のなさを感じ
たりもしただろうと思うのです。
きれいな木組みの街は外から見ればかわいらしくてロマンチックですが、
その中で暮らしていた人々はどれほど悲しい想いもしていたのかと想像できました。
そんな深い歴史感を感じることもあれば、単純に日本の便利さ
を痛感することもたくさんあります。
一歩引いて日本の暮らしを見てみるとやっぱり日本は便利。
コンビニは24時間営業だし、飲食店に入れば水とお絞りは出てくるし、
安全だし、食事はお安くてもおいしいし、トイレはどこでも
無料で利用できるし、、、
そんな日本の良さも改めて感じることが出来ます。
どの国にもその国なりの良さがありますが、フランスに旅して
いいなと思ったことの一つにコミュニケーションがあります。
お店に入るとすぐに「ボンジュール」と声をかけてくれ
いつもおしゃべりな印象。
お客さんがいる時もスタッフ同士でおしゃべりしていたり、
いいような悪いような・・・
あれ?ということもありましたが、何より人と人の
会話、コミュニケーションを楽しむのは上手だなあと思いました。
日本人は私もそうですが、恥ずかしがり屋さんが多いので、
コミュニケーションべただなとおもうこともしばしば。
でも思っていることは言葉にしないとわからず、伝わらない。
だからこそ、伝える努力も必要だなあと感じた旅行でもありました。
オサイフの中はさみしくなったけれど(笑)、心はそれ以上に豊かになりました。
充実した時間を過ごす、
まだやったことのない体験をする、
私の人生にとってとても大切な時間です。