今日ご紹介するこの季節の花は「ばらの実」。
秋になると実物が増えますが、毎年赤い実を楽しめるのがばらの実。
今回はばらの実を深堀りしてみます。
ばらの実、つまりローズヒップはばらの実全般を指す名称です。
ローズヒップの「ヒップ」は「野バラ」を意味する古い英語「hiopa」を
語源とする言葉「heope」に由来しているそうです。
そもそもバラに実がつくことを知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
ばらの実はすべての種類のバラに出来るものではありません。
ワイルドローズと呼ばれる原種のバラにできます。
原種系のばらは春にだけ咲く一季咲き品種が多いそうです。
花屋でよく見かけるのは野ばらの実。
正確にはノイバラ(野茨)‥の実だそうで、
6月ごろまだ青い(グリーン)の実がつき、そのまま
出荷されるものもあります。
そして、10月ごろから赤く熟した真っ赤な野ばらの実が出荷されます。
直径5~8ミリぐらいの可愛らしい実がたくさんつきます。
サンキライでもそうですが、赤く色づいた状態のものは
そのまま形も変わらずドライ状態へとなっていきます。
ちなみにグリーンのものはドライにするとちょっとしわしわになります。
サンキライはグリーンのものは実が落ちてしまいますが、
赤く色づいたものはずーっとそのままです。
そのほかにも野ばらの実より実が大きい「センセーショナルファンタジー」、
「アメージングファンタジー」、「パンプキン」も出荷されます。
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そして、北海道から出荷されるすずばら。
実の感じがグミの実に似ています。
こちらも一時期だけ出荷されるばらの実です。
珍しいバラの実だけに高価ですが、
秋にしか会えないすてきなばらの実ですので、
ぜひ飾ってみてはいかがでしょうか。