今日ご紹介する花はリューココリーネ。
誰もが知っているというようなメジャーな花ではないですが、
春の可憐な花としてぜひ知っておいていただきたい一花です。
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リューココリーネは、原種としては比較的発見が新しく、
ユリ科、ネギ科、キジカクシ科などを経て、現在はヒガンバナ科の球根植物です。
南米チリ原産です。
アンデスを代表する球根植物の一つで、英名を”Glory of the sun”と言うそうです。
花は星型で、中心に3本のおしべをつけますが、どれも花粉を出さない点も特徴的です。
紫系の色合いの花が多いですが、白い花もあり、
花びらにストライプ状の模様があるものなどもあります。
また爽やかな花色と香りが人気で、香りは桜餅やバニラを感じさせる甘い香りが特徴です。
香りの強さは、その花の小ささから微香ですが、拡散性が高く、
風などに乗って遠くまで広がりやすいそうです。
切り花のリューココリーネは、1980年代にオランダから日本に輸入され、
日本での切花、育種は千葉県の三宅花卉園から始まりました。
今でもたくさんの品種のリューココリーネの切り花を生産されていらっしゃいます。
そして現在ではそのほかの地域でも栽培が盛んです。
とは言え切り花の中では数少なく、春のみ出回ることが多い花です。
可憐で弱そうに見えますが、球根花なので花保ちはよくしばらく楽しめます。
当店にもこれから少しずつ入荷が増えます。
花屋でみかけたらぜひ一度飾ってみてはいかがでしょうか。