暑い季節、トロピカルなイメージがあるランは飾りたい花の一つです。
ランと一口にいってもその種類は膨大。
世界に約3万種近くあり「地球上の植物の中でもっとも種類が多い」と
いわれているそうです。

また夏のイメージがあるランですが、シンビジュームなどの
ランはお正月に飾るような冬のイメージのある花もあります。

今日はその中から夏に飾ることが多いランをいくつかご紹介します。

*こちょうらん(ファレノプシス)

胡蝶蘭は、台湾・マレーシア・フィリピンなど、亜熱帯(もしくは熱帯)
の地域に自生する植物ですが、本来の姿は、熱帯雨林などの大きな
樹木や岩などに根(気根:きこん)を張り、空気中から水分をとって
生きる着生蘭(ちゃくせいらん)です。
胡蝶蘭は、別名「ファレノプシス」といわれるラン科コチョウラン属
(ファレノプシス属)の植物です。
もともとは東南アジアが原産の着生ランのため、暑さや乾燥に強く、
寒さには弱いという特徴があります。
胡蝶蘭は苗の状態まで育つのに約2年程かかります。
フラスコの無菌状態で培養や移植を繰り返しながら環境管理し、発芽させます。
そのままフラスコの中で、苗の状態まで成長させます。
ここまで2年程かかります。
多くの生産農家はここまでの工程を、胡蝶蘭栽培の先頭を走っている
台湾など海外に委託し、苗を輸入しています。
生産農家は海外から輸入した苗を専用の温室で管理し、温度、湿度、
水などを調整しながら胡蝶蘭を育成、開花させます。
1年中最低気温や最高気温を管理するため、夏と冬は冷暖房が欠かせません。
輸入した苗を開花させるまでに、また約2年程かかります。
ここまで合計4年程の期間をかけて育った胡蝶蘭が、
生産農家から出荷されることになります。
胡蝶蘭栽培の先進国は台湾だということをご存知ですか。
今では、胡蝶蘭の品種改良から苗の栽培まで台湾の技術が
世界トップクラスを誇ります。
そもそも日本国内で流通している胡蝶蘭の、70%~80%は台湾から来ています。
世界全体でも30%を超えているほどです。(年間に世界で生産される
胡蝶蘭の苗は4億株あり、その内台湾産が1.5億株となっています。)
*デンファレ
デンドロビウムの通称をデンファレ
デンファレは熱帯雨林が原産です。
高温多湿の環境を好むため、空気が乾燥している場所に
置くと元気がなくなってしまいます。
タイ産やシンガポール産などの輸入物が通年出荷されています。
夏は沖縄産のものも多く流通しています。
沖縄産のものは輸入物に比べて、花保ちもよく花もきれいです。
夏はやはりホワイトのイメージです。
*モカラ
.
モカラはラン科の花です。色はピンク、黄色、オレンジと紫など、
カラフルな色が揃います
モカラはバンダ属、アラクニス属、アスコセントラム属をかけあわせ、
人工的につくられたものです。なので、原産地はないという事になります。
モカラは高温多湿を好むので、きりふきなどで水分を与えると
より長持ちしますので、ぜひお試しください。

 

今日は夏におすすめのランを一部ご紹介しました。
ぜひ飾ってみてくださいね。

 

 

 

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