今日ご紹介する季節の花は「菊」。
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日本人なら誰もが知っている菊ですが、その歴史は古く
8~9世紀ごろ中国より日本に伝えられたされています。
当初は宮中など一部の階級の鑑賞用の花と薬用として
もちいられていたそうですが、、江戸時代には広く庶民の間
に普及し、数多くの新品種が作られたそうです。
そして、19世紀に菊は欧米にわたり、マムとしてさらに
多くの品種が作り出されました。
分類としては和菊、洋菊に分けられ、大きさ、仕立て方、
咲き方などによっても分けられます。
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植物的には、和菊も洋菊(マム)も Chrysanthemum。
マムは、菊の別名で、学名である
「Chrysanthemum(クリサンセマム)」の略称です。
そもそも自然の状態では菊は枝分かれした茎に花をつけますが、
育成段階で脇芽を取り除き、栄養を一輪に集めて大きく仕立てたもの
が一輪咲きとなります。
花屋ではマムは一輪咲き、スプレーマムは枝分かれ咲きと呼ばれることが多いです。
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世界中で新品種が毎年お目見えする菊。
その特徴は何といっても花保ちの良さ。
夏では1週間、冬では半月以上観賞できることが多いです。
日本では仏花のイメージが多いことはその花保ちの良さから
使われることが多いので、そういったイメージがありますが、
菊の美しさや長い鑑賞期間を考えると通常の花飾りに
ぜひ多様してもらいたいなと思います。
秋から冬にかけては特に多品種の菊が流通しますので、
ぜひこの機会に飾ってみていただければと思います。
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世界三大花のひとつとされる菊。
その花の良さ、美しさを再認識して飾りたいです。