― クリスマスの香りを運ぶ“針葉樹”のお話 ―
今日ご紹介する季節の花は針葉樹。
生命力あふれる針葉樹はクリスマスには欠かせません。
クリスマスが近づくと、店内には毎年おなじみの針葉樹の香りが広がり、
まるで森の入口に立っているような気持ちになります。
今日は、当店のリースやスワッグ作りに欠かせない
「ひむろ杉」「ブルーバード」「ブルーアイス」
3種類の針葉樹をご紹介します。
どれも冬を象徴するグリーンで、
飾りながらゆっくりとドライになり、クリスマスが過ぎたあとも
美しい姿を楽しめる素材です。
* ひむろ杉(ヒムロスギ)
ヒノキ科クロベ属

日本のフラワーアレンジメントでもっとも使われている
クリスマスグリーンのひとつ。
短めでふんわりと広がる葉が特徴で、
手触りはやわらかく、扱いやすい素材です。
ドライになっても色味が比較的きれいに残り、
リースのベースにもスワッグのメインにも万能に使えます。
“クリスマスといえばひむろ杉を思い浮かべる方も多いはずです。
*ブルーバード
ヒノキ科イトスギ属(コニファーの一種)

シルバーブルーの葉色が美しく、ふわっと羽のように広がる姿が印象的。
ひむろ杉よりも少しボリュームがあり、
作品に動きやボリューム感を出したいときに活躍します。
コニファー特有のさわやかな香りが心地よく、
リースに混ぜると一気に“冬の景色”が立ち上がります。
ドライになってもくすみブルーの色が残り、
アンティークな雰囲気の仕上がりになります。
*ブルーアイス
ヒノキ科イトスギ属(アリゾナイトスギ)

最近人気が高いブルーアイス。
細めでまっすぐ伸びる枝がスラッとしており、
葉のブルーグレーがとても上品な種類です。
香りは3つの中で最も強く、
手にした瞬間から森の奥に立っているような深い清涼感。
スワッグに一本加えるだけで“冬の香り”が一気に広がります。
乾燥しても形が崩れにくく、
繊細な質感のまま長く楽しめる優秀なグリーン。
生花のアレンジにも色合いが美しいのでとてもよく合います。
ホワイトクリスマスのイメージにもぴったり!
☆ 針葉樹がクリスマスにぴったりな理由
・そのまま美しいドライになる
・香りが癒しをもたらし、季節感を深めてくれる
・色の変化も味わえる(生 → ドライの楽しみ)
・冬の花材と相性がよく、自然の風景を切り取ったような作品になる
針葉樹の香りは、忙しい季節にふっと心を落ち着かせてくれる
小さな“冬のご褒美”のように思います。
*今年のクリスマスは“香り”も飾ってみませんか?
ひむろ杉の柔らかさ、ブルーバードの風のような軽さ、
ブルーアイスの凛とした香り。
どれも個性があり、組み合わせるとさらに表情が豊かになります。
リースやスワッグを飾りながら、
「冬ってこんなにいい香りがしたんだな」と感じていただけたら嬉しいです。
お店でもこれから種類が揃ってまいりますので、
ぜひお気に入りの針葉樹を見つけて下さい。
そして店内に広がる針葉樹の香りも楽しんで下さいね!!
