2月の花屋は、春の花が少しずつ増えてきて、
店内の空気が優しく明るくなる季節です。
チューリップ、スイトピー、ラナンキュラス…。
寒さの中で咲く花たちは、どこか「春の予告編」のような存在です。
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そして実はこの時期、花を飾る側にとってもうれしいことがあります。
それは、寒い季節は花が長持ちしやすいということ。
元々切り花は原産地が少し寒いところが多いので、
冬の寒さには強い花が多くあります。
「冬は寒いからお花がかわいそう」と思われる方も多いのですが、
切り花にとって大敵なのは、寒さよりも“暑さ”や“蒸れ”だったりします。
もちろん、どんな花も万能に長持ちするわけではありません。
けれど2月は、少しの工夫で花のきれいな時間を伸ばしやすい季節です。
*2月に花が長持ちしやすい理由
冬は気温が低く、花の呼吸や成長がゆるやかになります。
その分、花がゆっくりと開いて、少しずつ表情を変えていきます。
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花が咲くスピードが遅いということは、
「一瞬で終わらない」ということ。
朝と夜で、同じ花が違って見える。
その変化を楽しめるのも冬の良さだと思います。
*暖房との付き合い方がポイント
ただし、冬ならではの注意点もあります。
それはやっぱり暖房。
暖房の風が直接当たる場所は、花にとって乾燥が強すぎます。
花びらが傷みやすくなったり、水が急に下がったりして
「昨日まで元気だったのに…」ということも起こります。
おすすめは、
・エアコンの風が当たらない場所
・窓際すぎない場所(夜の冷え込み注意)
・人がよく通る場所より、少し落ち着いた場所
(ちなみに我が家ではトイレに飾った花が一番長持ちしてくれます(笑))
花は“ちょうどいい居場所”を見つけるだけで、ぐっと長持ちします。
*長く楽しむための小さな習慣
・花瓶の水はこまめに替える
・花瓶もよく洗う(ぬめりは花の寿命を縮めるバクテリアが増えている証拠です)
・茎の先を少し切って断面を新しくすると水を吸いやすくする
・夜だけでも涼しい場所に移す(リビングなど暖かい場所に飾った場合)
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たったこれだけでも、花の表情の寿命が変わってきます。
2月は、花の季節の“始まりの月”。
まだ寒いけれど、花を飾るには実はとても良い季節です。
今年の春を迎える準備として、
一輪でも、ひと束でも。
ぜひ暮らしの中に花を迎えてみてくださいね。
