今日はドライフラワーとプリザーブドフラワーの違いについて少し詳しくご説明します。

当店のレッスンに来てくださり、プリザーブドフラワーやドライフラワーを使った
レッスンに参加していただいたことがある方には説明したことがありますが、
あまり詳しく知らないという方、聞いたことがあるけれど忘れてしまったなあという方
のためにご紹介致します。

*プリザーブドフラワーとは・・・

時々ブリザーブドとか、ブリザードフラワーという方がいらっしゃいますが、
正しくはプリザーブドフラワーと言います。
プリザーブド”(preserved)とは英語で“保存”という意味です。

プリザーブドフラワーの加工技術は20年以上前にヨーロッパで始まりました。
日本にプリザーブドフラワーが根付き始めて15年以上になります。
最初は高価で花の種類も少なかったので、そんなに流通しないのではと
思っていましたが、枯れないお花としてその地位を築いてきました。

プリザーブドフラワーの作り方は生花のうちに特殊な液を吸わせて脱色し、
その後染めたい色の保存液を吸わせ色付けます。
そしてそのあとにドライフラワーのように乾燥させます。
プリザーブドフラワーの特徴は何といってもそのしなやかさ。
生花のような手触りを持ち、ドライフラワーのように長い期間楽しむことが出来ます。

*プリザーブドフラワーで作成したリース

生花のようなしなやかさを持っているのは特殊なプリザーブド液の中に
グリセリンなどの成分が入っているためです。
脱色、着色、乾燥と多くの過程を踏まえて作るのでプリザーブドフラワーは高価となります。
ただ、長期間飾ることが出来ること、いろいろと加工が容易なこと、
自然界にはないような色合いの花を作れることを考えると
その価値も非常に高いと思います。

*ドライフラワーとは・・・

ドライフラワーは皆さん古くからなじみのあるように生花をそのまま乾燥させて作る花のことです。
作り方は自然乾燥、ドライフラワー専用乾燥機を使うこと、
シリカゲルなどに入れて乾燥させるなど方法があります。

自然乾燥は花を逆さまにして風通しの良いところに吊るすときれいに出来上がります。
その際、花を買ってきて間もないうちから乾燥させる方がきれいに出来上がります。
開ききってからや時間の経過がいちじるしいものは花びらが落ちたり
きれいに乾燥しなかったりすることも多いです。
ドライフラワー専用乾燥機はほぼ業務用ですので、
一般には使うことはないかと思いますが、短時間で乾燥させるので
花の発色が大変きれいに仕上がります。
シリカゲルを使った乾燥方法でも花の発色がとてもきれいに仕上がりますが、
日本のように湿気が多いところですと、
また空気中の水分を吸って、きれいな乾燥状態を保つことが難しい場合も多いです。
そのまま押し花など乾燥した状態を保てるよう保存方法をキープすると大丈夫です。

*ドライフラワーで作成したスワッグ

 

ドライフラワーは乾燥しているので、扱い方が難しく乱暴に扱うと花がちぎれたり折れたりしやすい、
発色がプリザーブドフラワーに比べて劣るという点はあります。

長所はプリザーブドフラワーもドライフラワーも生花と違って長い期間鑑賞できます。
また生花のようなお手入れは不要となります。(水を替える、茎を切り戻すなど)
加工が容易なので、リースやスワッグなど壁にかけて飾れる作品も作れます。

短所は直射日光が当たる場所では退色が早い、生花のような美しさは難しい、
すべての花がプリザーブドフラワーやドライフラワーに加工できるわけではないという点があります。

*ドライフラワー、プリザーブドフラワー両方を使った壁掛けアレンジ

 

どちらにしてもそれぞれの長所を生かして、飾ったり加工したりして楽しむことが一番だと思います。

ここ数年は若い人の間でドライブームがありました。
これからはどんなふうになっていくのかわかりませんが、
生花、プリザーブドフラワー、ドライフラワーの特徴をしっかり踏まえて
楽しめればいいなと思います。

 

ドライフラワー、プリザーブドフラワーの違い、
おわかりいただけましたでしょうか。

当店ではドライ、プリザの花を使ったレッスンも開催しております。
ぜひ機会がございましたらご参加下さいね。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめの過去ブログ