忙しい一日の中で、ふと立ち止まる瞬間。
そんな時に欠かせないのが、花とコーヒーです。
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朝いちばん、花市場から仕入れの帰り道、必ずコンビニでコーヒーを買います。
花の香りに包まれながら、最初の一口のコーヒーを飲むと
なんだか一日が穏やかに始まる気がします。
コーヒーの香ばしい香りと、花のやわらかな香り。
一見、まったく違う香りなのに、不思議とよくなじみます。
花たちがまだ水に馴染みきっていない朝は、
コーヒーの湯気がその空気を少し柔らかくしてくれるような気さえします。
車の中で仕入れの高揚感からホッと一息ついてまた店に戻って頑張ろうと思う時間は
私にとっては小さなリセットの時間。
忙しさの中でも「花っていいな」と、改めて思える瞬間です。
季節によって香りも変わります。
秋の今は、ユーカリやワックスフラワー、ミナズキのように
ほのかに甘く、落ち着いた香りの花たち。
深煎りのコーヒーと合わせると、まるで秋の午後を味わっているようです。
花とコーヒー。
どちらも「香り」で人の心を整えてくれる、小さな魔法のような存在です。
皆さんも、お気に入りの花をひとつと、温かいコーヒーをカップに注いで。
ちょっとだけ手を止めて、香りのある時間を過ごしてみてください。
秋にぴったりなひとときになりますね!