ここ5年間ぐらいのデータから見える切り花の売れ筋トレンド情報の記事を
読みましたので、少しまとめてみました。
全体の動向としては生産者の高齢化に伴い国産の生花は減少しています。
それを補う輸入品もコロナの影響もあり十分に補えるほどの伸びもありません。
全体に品薄傾向です。
全体の取引品目は社会の状況とともに変化して、世の中のニーズにあうものが
当然ながら伸びています。
ここ数年、花の業界ではドライブームがあり、若い人がドライフラワーを好んで
飾ったり、リースやスワッグを作って飾ることが増えています。
それに伴い、ドライフラワーになるネイティブフラワーやスターチス系の花
の取引が増えています。
特にスターチスは最近ではリモニュームと呼ばれることが増えていますが、
ハイブリット系といわれるリモニュームは小花でどんな花との相性も良く
ニュアンスカラーが増えたことから非常に人気が高くなっています。
そして、昨年あたりから売り上げを伸ばしているのがオリエンタルユリ。
バブルのころは大輪で華やかなカサブランカというユリが非常に人気でした。
近年ではナチュラル系の花が好まれることが多くなり、ほかの花と合わせづらく
ユリはあまり人気のない花となっていました。
ところが、ここ数年、生産者さんの努力により八重タイプのユリや小輪系のユリが
出荷されるようになってきています。
これからの注目株かもしれません。
どんな業界でも社会の変化により流行の傾向は大きく変わります。
これからどんな花が好まれるのか、私たち花屋が一番身近に消費者の近くに
いるわけですからお客様の好みの変化をいち早く感じ取って、その情報を
生産者さんに届け、ともに社会に必要とされるお花を届け続けていきたいと思います。