今日ご紹介する旬の花はカラー。
皆さんにはなじみのある花だと思います。
少し詳しくご紹介致します。
サトイモ科 オランダカイウ(ザンテデスキア)属
別名:海芋(カイウ)、カラーリリー
私たちが花と思っている部分は仏炎苞と呼ばれる萼(ガク)が発達したもので、
実際の花は中心の棒状の部分です。
仏炎苞の襟(エリ)のような形は、「カラー」の命名の由来にもなった
とされていますが、「美しい」という意味のギリシャ語が由来だという説もあり、
定かではないそうです。
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カラーには、大きく分けて「湿地性カラー」と「畑地性カラー」があります。
湿地性カラーは昔からよく見る白いカラーです。
花も大きく、茎が太いのも特徴の一つです。
このタイプのカラーは千葉県君津市の「小糸のカラー」が有名で、
出荷されるのも主に10月~5月頃。
畑に水を張って育てる湿地性カラーは、豊富な地下水が必要で、
産地も限られてくるそうです。
最近よく見る彩り豊富なカラーは畑地性のカラーです。
こちらは輸入ものもあり、周年出回っています。
とは言え、一番の最盛期は6~8月ごろ。
国産ものは夏場が一番種類も多く、手ごろな価格として出回ります。
品種改良が進んだ現在ではオレンジ、イエロー、ピンク、パープル、
黒に近い色合いのものまで種類が豊富です。
これらの種類豊富な色は、元をたどればアフリカ原産の数種類の
カラーの原種から作り出されているそうです。
夏の暑さにも比較的強いので、これからの季節、カラーはおススメです。
水揚げもよく扱いやすい花ですが、水につかった部分の茎が溶けやすいことがあります。
飾るときは水は少なめにして飾って下さい。
スタイリッシュな形型で人気のカラー。
1本でもサマになる花です。
ぜひ夏はカラーを楽しんでみて下さい。