8月も残りわずかとなりました。
9月になって少し秋らしく虫の鳴き声も涼やかに聞こえてくるようになれば良いですね。
9月は敬老の日、お彼岸など花屋にとってはイベントが多い月でもあります。
特に今年は9月20日が敬老の日そしてお彼岸の入り当日とダブルブッキング状態です。
今月は店舗のレッスンも寄せ植えレッスン、アナベルを使ったリース&ボール作り、
花瓶に活けるレッスンなどいろいろ企画もしていますので、忙しくなってもらわなければとも思っています。
さて、レッスンやスタッフに商品を作ってもらってアレンジしたものを
見る機会が多いのですが、そこで思うのが上達するコツについてです。
同じ花材を使っても出来上がりは人それぞれ違います。
それは当然のことで、問題はありません。
作った本人が美しいと思って納得していれば問題ありませんが、
どうも出来上がりに納得できない、もう少し美しい仕上がりにしたいと思っている時のことです。
特にレッスンでは同じ花材で作ることが多いので、花による違いではなく
美しさの違いが出る点についてです。
花の配置、角度、長さ
大きく分けてこの3つの違いがあります。
ここを少し位置を変える、長さを変える、向きを変える
これによって見た目の印象は大きく変わります。
アレンジメントは一つの作品。
全体のバランスが印象のすべてで、一つの花だけが目に見えているわけではありません。
花を活けていると一つ一つの花に目がいきがちですが、
常にトータルバランスを意識して花の配置に気配りが出来ることが美しく活けるコツです。
少しの違いに気が付く人と気が付かない人。
ここが大きく分かれ目です。
ちょっとした差に気づく気配り、
直してさらにトライしてみようという勇気、
どうしてそうしたか自分で説明できること、
そう言った積み重ねがあると次の時にも前回の試みが次に生かせ、たまたまうまくいった
という偶然ではなくなります。
お花にもある程度の規則性があります。
大きい花は下に配置した方が安定感がある、明るさの明度の低い色合いもそうです。
つるなどそのもの自体に動きがあるものはその動きを出せる位置に配置する、
花が小さくその花の存在感があまり大きくないものは長めに使うなどなど。
一番のお手本は自然。
自然に生えている姿が本来私達は美しいと思うものです。
自然をお手本に少しの違い、
ぜひ捜してトライしてみましょう!
ではお届けしたアレンジメントのご紹介です。