私たちがお世話になっている先輩花屋さん。
いつも花の仕入れの際、市場に行くとお会いする花屋さんが今月いっぱいで
お店を閉じられることを先日知りました。
70代の先輩花屋さんは、
「子供たちも大きくなったことだし、体力的にもきつくなってきたのでそろそろ
花屋はやめようと思って・・・」
とおっしゃっていました。
どんなに好きな仕事、ステキな仕事でもいつかはピリオドを打たなくてはいけない
わけでその時期がそれぞれ違うというだけです。
もちろん、一生現役という方もいらっしゃると思いますが、大多数の方はそうだと思います。
先輩花屋さんはお会いするたび元気で明るく楽しくて、きっとこの茶目っ気で
近所の奥様たちに人気なんだろうなあと思わせるお人柄。
でも、
「もう花屋はいいや・・・」
とおっしゃるのは少し寂しい気がします。
私もいつか花屋をやめる日が来ると思いますが、その時には
「あ~ぁ、楽しかった!花屋をやれて幸せだった、ありがとう!」
という気持ちでやめたいなあと常日頃思います。
花屋だったからこその出会いや学習や幸福感の方が大変な思いより
ずっと上回っていたいなあと思いながら仕事をしています。
日々の仕事は確かに大変なことの方が多いですが、その積み重ねの上に
自分のやりたいことがあるはずです。
自分が思う花の理想に近づけたくて日々奮闘することは一生変わらないと思います。
自分にガッカリすることも多いですが、それでも自分が決めたことで
自分が好きなことをやらせてもらっていることに感謝し、少しでも
良かったと思えるものを作り続けていきたいと思っています。
自分が好き、自分がよし!と思えるものこそお客さまにも満足していただけると信じています。
良い歳になっても煩悩だらけ(泣)ですが、それが人生。
苦悩しながら楽しんで、少しずつ歩みを進めて・・・
先輩花屋さんにいつも通り会えないのはさみしいのですが、
教えていただいたことがたくさんあるので、そのことを忘れず私も
一日一日を大切に
「あ~ぁ、楽しかった!」
と最後に言えるよう過ごしていこうと思います。