今日ご紹介する季節の花は貝母百合(ばいもゆり)。

.

 

 

巻きひげがなんともかわいらしくうつむいて咲く姿が
いかにも東洋の花らしい気がします。
今回はこの花を少し深堀りしてみたいと思います。

ユリ科フリチラリア属(バイモ属)
原産地:中国

学名はフリチラリア・ツンベルギで、ばいも百合という名前で
流通していますが、ユリの仲間ではありません。

淡いグリーンの花色で、花弁の内側には暗褐色の網目模様があります。
茶花としてよく使われる花ですが、独特な美しさと渋さが感じられる、
固定ファンも多いお花です。

「貝母(バイモ)」の名前の由来は、
球根(鱗茎)の形が貝を2つ合わせたような形をしていることから。

中国では乾燥させた鱗茎が、咳止めや止血、催乳などに効果が
あるとして薬用植物として利用されているそうです。

日本には江戸時代に薬用植物として渡来したといわれています。

花屋には3~5月ごろ出回る春の草花です。
うつむいて咲く姿が可憐でしなやかでナチュラルな
雰囲気が春の草花とよく合います。

当店でも市場で見かけると必ず入荷する花です。

 

「私を見て。」

と堂々と前を向くひまわりのような花もかわいらしいのですが、
ばいも百合のように恥ずかしげに下を向かれると
余計に気になるのが人の心情。
そのせいか、市場ではとても人気がある花です。

毎年春の1~2か月しか見かけることがない花です。

ぜひこの季節、見かけたら飾っていただきたいお花です。

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

おすすめの過去ブログ