クリスマスには欠かせない常緑樹。
どんな種類があってなぜ常緑樹をクリスマスに使うのか、
少し簡単にまとめてみました。
寒く暗い冬が長く続くヨーロッパの諸国。
冬には花があまり咲いていないこともあり、暗く長い冬から春になるまで
常緑樹をお守りとして家の中に飾ってきました。
常緑樹は一年中青々とした葉がつき、落葉しないことから「永遠の象徴」の存在とされてきました。
他に「神の永遠の愛や神が与える生命を象徴する」といった意味も込められているのだそうです。
クリスマスツリーにはモミの木が使われますが、そのほかにもヒイラギ、
ヤドリギ、月桂樹、キヅタなどの常緑樹も使われます。
そしてリースやスワッグなどに欠かせないのは常緑樹の針葉樹です。
針葉樹とは葉が針のように細長く、空に向かってまっすぐ伸びる樹木のことです。
皆さんご存じのスギやヒノキ、マツ、モミなどが代表的な種類です。
中でもひむろ杉、ブルーバード、ブルーアイスなどは花市場に出荷される代表格。
詳しくみてみましょう。
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ひむろ杉:
ヒノキ科ヒノキ属、サワラの園芸品種。
名前にスギとつきますが、スギの仲間ではありません。
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ブルーアイス:
ヒノキ科・ホソイトスギ属の針葉樹。アメリカに分布するイトスギの園芸品種。
シルバーっぽい色合いがアクセントに良く、香りもとても強い品種。
近年では鉢植えも出荷されるようになりました。コニファーの中で最も香りの強い品種で
銀色に輝く葉色がアクセントになり、美しいです。
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ブルーバード:
ブルーバード(ボールバード)は、ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹で、緑青色の葉が特徴です。
葉の先端がカールしていて鳥の羽のように見えることから、この名前が付けられました。
年間に30~40センチしか伸びないので、葉がみっしりとついており、ドライ状態になっても
あまり分量が減らません。
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このほかにもたくさんの種類がありますが、クリスマスに使われる代表的な常緑樹について調べてみました。
日本のお正月にも使えるものが多く、松も常緑樹として昔から「繁栄」「永遠の象徴」として
お正月の花材に入ります。
その点では世界中同じ認識を植物に対して共有しています。
世界中の人が願う平和と永遠、繁栄。
今年のクリスマス、お正月が多くの人にその思いを届けてくれるよう願わずにはいられません。