
自宅のパソコンデスクの傍らに、
年末に連れて帰った葉ボタンを置いています。
気づけばもうずいぶん日が経つのに、
まだ元気にそこにいて、
よく見ると茎のあたりから小さな根まで出てきています。
どうやらこの子は、ねっから強かったようです。
同じ市場から来て、同じように扱っていても、
花にもそれぞれ個体差があります。
人と同じで、生まれ持った性質や体力、
環境への順応の仕方はそれぞれ違う。
驚くほどたくましい子もいれば、
少し繊細で、早く疲れてしまう子もいる。
花を見ていると、その差はとても正直です。
強い花がいるからこそ、弱い花の存在にも気づける。
比べてしまえば、どうしても差は見えてきますが、
それがすべてではないのだと思います。
今の世界の空気も、どこか似ている気がします。
強ければよし、
弱いのはダメ、
成果が出ないのは意味がない。
そんな声が大きく聞こえる時代ですが、
本当にそれだけでいいのだろうかと、考えてしまいます。
この葉ボタンは、誰に褒められるわけでもなく、
目立つ場所にあるわけでもなく、ただ静かに、自分の力で生きようとしている。
根を伸ばし、今ある環境に順応しながら、今日もここで一所懸命生きている。
派手ではないけれど、とても力強い姿です。
花屋として日々たくさんの花を扱いますが、こうしてふと足元にある一輪から、
生き方を教えられることもあります。
強さや生き方はひとつじゃない。
そして人は自分を信じて生きていれば絶対に幸せになれると信じています・・・
