先日ユーチューブでニューヨーク在住のフローリストが花の仕入れから
アレンジメントを作る作業を見ました。

国によって仕入れ方法はさまざまで、アメリカには市場はないようで、
花は花の卸売り業者から購入するシステムのようでした。(市場に近い形ですが)

そこで、フローリストの人が日本から輸入されているラナンキュラスを購入していました。
この日本からのラナンキュラスがとても美しいので、
この花を使いましょうと言っていました。(映像は2月ごろ)

そのラナンキュラスは私も知っているラナンキュラスで、日本人の方が育種した比較的新しい品種。
日本でも高価なので、アメリカではもっと高いのかなと思います。

*ラナンキュラス・ラックスを使ったアレンジ

そして、そのラナンキュラスだけではなく、日本から輸入されたと思われるスイトピーなども選んでいました。

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アメリカ、ヨーロッパでは以前からグロリオサリリーの人気がとても高いという話は聞いていました。
あまり外国では生産していないことと、日本のグロリオサリリーの品質が高いことから人気があるようです。

日本では主に高知県でグロリオサリリーは作られていますが、
高知県でも輸出に力を入れているそうです。

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*グロリオサリリーを使ったアレンジ

日本にしかない花、クオリティの高い花は多く、輸出は好調だそうです。

グロリオサリリーだけでなく、世界で非常に高い評価を受けているのはトルコききょう。

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オランダで開催された国際園芸博覧会の切り花部門コンテストで世界一に輝きました。

他にも、アジアで人気が高いのは、2020年から輸出を開始した福島県の「ダリア」。

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2008年頃から輸出されているのは、北米で人気の宮崎県の「スイートピー」などなど。

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世界的に見ても日本は世界有数の花卉生産国だそうです。
日本全国で6万世帯もの農家が花卉を栽培しています。
日本では、高齢者世帯が経営する農家が減少し、
若い生産者さんが花卉栽培に取り組むケースが増えています。
45歳以下の人が花の生産に携わる割合は、稲作に携わる人のほぼ2倍。

若い人にとって花栽培が魅力的なのは花業界の未来にとって素晴らしいことです。

日本国内にいるときれいな花が当たり前のように思いますが、
日本の花のクオリティのすばらしさを改めて日本の方々に知っていただきたいと思います。
ある意味、世界一の花を毎日のように目にしているのです。

そして、その素晴らしい花をお家に飾って心のうるおいや癒しとなる習慣が
さらに人々の間で広まるといいなと思います。

花は決してぜいたく品ではないと思います。
花の存在でどれほど心が豊かになり、そのことがすべてのパフォーマンスを
上げてくれるとしたらそれは食料品と同じぐらい大切なものと私は思います。

ぜひ今一度認識を新たにして、日本の花を日本の方々に楽しんで飾っていただきたいなあと思います。

 

 

 

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