時間があるとちょっと覗いてみる「料理王国」。
以前のブログでもご紹介しましたが、1994年創刊の「食」の情報誌。
デジタル版があるので、パソコンでちょこちょこ覗いています。
食に関しては素人なので、どこそこの牛肉が違うとか、注目の厨房機器とか
には関心がないのですが、プロの料理人としてのコンセプト、生き方にはとても興味
がありついついそういった特集記事は読み込んでしまいます。
先日の特集では「オリジナリティ」についてたくさんの料理人の方々に
どういう風にとらえているかインタビューした記事が掲載されていてとても興味深く読みました。
個人的には料理の世界と花の世界感がとても似ているなあと思うので、興味があります。
良い素材がまずあってそこからどういう風にその良い素材を使って自分なりの世界感を
表現していくのか。
その点で共通点がたくさんあるなと思っています。
今回のテーマの「オリジナリティ」。
素材はだれにとっても共通するものが多いのですが、その表現の仕方はさまざま。
また一つの正解がある世界ではないだけに、あいまいかつ、自由です。
まず最初に素材に対するリスペクト、これは野菜でも花でもそれを生産してくださる方が
いらっしゃるので、そういう点、また自然の恵みという意味でのリスペクトも含まれます。
そして、それをどう料理、アレンジしていくのかです。
私も花をアレンジするとき、最終的な形・色合い・テーマ・飾る場所・目的などを
常に考えアレンジしています。
基本は同じで考える項目はある程度絞られています。
あとはその都度都度の組み合わせで表現するものと思います。
今回のインタビュー記事では本当に人それぞれ「オリジナリティ」に対する考え方が
違っていてそのすべてがそれぞれ正解だと思うのですが、
(今の問題点、目標も違うので)特に印象に残ったのは
「取捨選択するときの説明だての深さが、オリジナリティを生むと思っています。」
とおっしゃっていたロットチェントの樋口敬洋さん。
どうしてそういう選択をしたのかの説明ができなければいけないということが印象に残りました。
私の場合、レッスンなどお教えすることも多いのですが、なぜそういう風にするのか、
それを選んだのかの自分なりの説明をしっかりするという点は
ほかの人に理解してもらい実行してもらうという点でとても大事です。
言葉で説明するって意外と難しい。
しかしながら言葉で説明しなければまた理解してもらうのも難しいです。
それにはかなり深い自分自身の理解が必要です。
なぜこうするのか、
人としても奥行きも必要です。
今日も勉強です。