20年近くレギュラーレッスンに通って下さった
生徒さんが亡くなって早2年。
ご病気のことは知っていましたが、亡くなってしまうことは想像も出来なくて。
お亡くなりになる3か月前までレッスンに通って下さり、最後にレッスンに来られた日のことは
今でもよく覚えています。
亡くなる2年ほど前からインスタグラムを始めていらっしゃったのは知っていて
お互いのインスタグラムをフォローし合っていました。
一人暮らしだった彼女は少し離れて暮らしているお姉さまたちが心配するから
安否確認のためにインスタグラムを始めたといい、
無事を知らせているんですよとおっしゃっていました。
日々の出来事やレッスンの花の写真、お庭に咲いた花、
ペットのねこちゃんたち、お気に入りの雑貨など・・・
日々の小さな出来事だけれどその方の大切にしていることや
好きなこと、こんな一面があったんだなと思わせられることなど
その方のことがわかり、すこしだけ彼女の日々に寄り添えて過ごすことが出来た
気がしていました。
そんなインスタグラムの記録を亡くなって2年経ち、お姉さま方が1冊の
本にして私にお持ちくださいました。
ページをめくるとレッスンの花たちもたくさん出てきて、
私も色々なことを思い出します。
時間がだいぶ経ってしまっていても思い出というものは
鮮やかによみがります。
笑顔や声は私が死ぬまで忘れることもないでしょう。
思い出として振り返ると生徒さんとして過ごした時間が
私の人生にとって花を一緒に楽しみ、いつくしんだかけがえのない時間だったことを
教えてくれます。