今日ご紹介する花はフランネルフラワー。
最近よく花屋の店頭でも見かけるという方が多いと思います。
フランネルフラワーはオーストラリアに分布するセリ科アクチノータス属の多年草です。
羊毛織物(仏語訳:フランネル)の肌ざわりに似た花で花名の由来もそこからきているようです。
細かい毛が花全体に生えており、白い花びらの先に緑色の模様が入る可愛らしい表情が特長です。
10年ぐらい前までフランネルフラワーは、輸入切り花しか見かけなかったのですが、
2009年、岐阜県農業技術センターが品種改良を手掛けた園芸品種「フェアリーホワイト」を発表し、
鉢花としても流通するようになりました。
最初はなかなか育てにくい鉢花でしたが、近年どんどんと品種改良されて最近では
花つきが多く、ほぼ四季咲きのエンジェルスター等の品種も出回るようになりました。
そして、鉢花として日本産が流通するようになった後、
切り花としても国産品種が流通するようになりました。
岐阜県は20年以上フランネルフラワーを研究しており、さまざまな品種を開発したそうです。
フランネルフラワーは国内流通品のほぼ全てが岐阜県産です。
かわいらしい花型と独特の質感がナチュラルフラワーとして人気があり、
2014年は1万本弱であった年間出荷本数が、2018年には8万本と急成長しています。
ドライフラワーとしても使えるので、当店でもスワッグなどに取り入れています。