お盆のお休みも今日、明日までという方も多いようです。
私もお盆用に実家に花を送りました。
アレンジした花を実家の仏壇の世話をしている姉に送りました。
実家の仏壇は本家の仏壇なので、父・母・祖父・祖母始め
一度もお会いしたことのないご先祖様の戒名がいっぱい書かれていたのを思い出します。
昔なので幼名時に亡くなったのか、子供らしき戒名がたくさん並んでいたのが記憶に残っています。
今年はコロナ渦で実家に帰ることも出来なくてお墓参りにも行けませんが、
気持ちは伝わったのではと思っています。
子供のころを思い出してみると、お盆にはちゃんと迎え火・送り火をして
精霊流しともしていたなあと思いだします。
小さいときのころの記憶は鮮明ですし、何度も思い出すことで記憶も固定するせいか、
よく覚えています。
最近の昨日のご飯も覚えていないというのとは大違いです(笑)。
お盆はご先祖さまが帰ってくるということが子供心にお化けが出てくるようで怖かったこと、
お盆が何かおごそかで悪いことをしてはいけない、ご先祖様が見ているから、
という意識を鮮明にしてくれた様な気がします。
私の子供が実家に帰ると熱心に教えたわけでもないのに、
仏壇に必ず手を合わせ線香をあげていました。
仏壇というのは不思議なもので、何か魂を吸い寄せられるようなじっと
見入ってしまうような厳かな気持ちにさせられます。
そして仏壇があると常に先祖とか、死ということに無意識につながっていたなあと今になって思います。
「生」と「死」の接点があるともし幼い時に突然身近な人の「死」が訪れても
少しだけ心構えができているかもしれません。
昔からの風習、習慣にはきちんとそれなりの理由があり、存在意義があること忘れてはいけませんね。